菅元首相が事務所開設 影響力維持の狙いとは

菅元首相が事務所開設 影響力維持の狙いとは 政治

2月の衆院選に立候補せず引退した菅義偉元首相が、東京都内のホテルに事務所を開設したことが分かった。

関係者が7月14日、明らかにした。

事務所開設の狙い

自民党内には、小泉進次郎防衛相や無派閥グループ「ガネーシャの会」など、菅氏に近い議員が複数在籍している。

今回の事務所開設には、こうした議員たちとのつながりを保ち、党内での影響力を維持する狙いがあるとみられている。

安倍派議員らの会合にも出席

菅氏は7月8日夜、安倍晋三元首相の命日に合わせて開かれた旧安倍派議員らの会合に、ガネーシャの会の議員らと一緒に顔を出していた。

ガネーシャの会に所属する多くの議員は、昨年の自民党総裁選で菅氏とともに小泉氏の支援に回った経緯がある。派閥の垣根を越えた人的ネットワークを、引退後も維持しようとする姿勢がうかがえる。

今後の人事や総裁選をにらんだ動き

ある閣僚経験者は今回の動きについて、「今後の人事や来年の党総裁選をにらみ、引き続き存在感を示そうとしているのではないか」との見方を示している。

国会議員でなくなった後も、党内での人脈と発言力を保ち続けることは、日本の政界では珍しくない。菅氏も引退後、こうした形で一定の影響力を保持しようとしているとみられる。

菅義偉氏とはどんな政治家か

菅氏は官房長官として長く安倍政権を支えた後、2020年に総理大臣に就任した経歴を持つ。

携帯電話料金の引き下げやデジタル庁の創設など、実務型の政策実現力で知られる政治家だ。総理退任後も自民党内で一定の発言力を維持し続けてきた。

今後の政局への影響

引退した元総理が事務所を構えて活動を続けることは、党内バランスにも影響を与えうる。

今後の内閣改造や来年の総裁選に向けて、菅氏がどのような形で存在感を発揮していくのか、党内外から注目が集まりそうだ。

菅氏を慕う議員グループが複数の派閥をまたいで存在していることも特徴的だ。派閥の解消が進む自民党内において、こうした人脈型のネットワークが今後どのような役割を果たしていくのかも、党内政治を読み解くうえで重要な視点になりそうだ。

引退した重鎮政治家が事務所を構えて活動を続けること自体は珍しくないが、そのタイミングや訪問先の顔ぶれから、今後の党内力学への影響を読み取ろうとする向きも少なくない。

高市政権のもとで自民党内の主導権争いが続く中、菅氏のような調整型の政治家が果たす役割は依然として大きいとみられる。今回の事務所開設が、単なる引退後の活動拠点にとどまらないことは間違いなさそうだ。

菅氏は総理在任中も派閥に属さない立場から政局を動かしてきた実績があり、その手腕を評価する声は党内に根強い。今回の動きが、来年の総裁選に向けた水面下の駆け引きにどう影響していくのか、政治部記者らの見立てにも注目したい。今後の内閣改造で誰が起用されるかによって、菅氏の影響力の実態も明らかになっていくだろう。政界を退いてなお注目される存在であり続ける菅氏の一挙手一投足に、引き続きメディアの関心が向けられそうだ。

党内の力学が流動的な時期だけに、菅氏のような影響力を持つ元総理の動向は、今後もたびたび報道の焦点になっていくとみられる。事務所開設という一見小さな出来事からも、水面下の政局が透けて見えるのが政治報道の面白さでもある。今後の動静を注意深く追うことで、自民党内の勢力図の変化がより鮮明に見えてくるかもしれない。国会が閉会中の今だからこそ、こうした水面下の動きにこそ本質的な政局の行方が表れるとも言えそうだ。夏の政治シーズンを通じて、菅氏を含む党内各グループの動向が引き続き注視されることになるだろう。

元記事はこちら: 菅元首相、事務所を開設(Yahoo!ニュース)

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