テレビ東京の人気企画「バス旅」シリーズの放送が、9月5日に判明したところによると8ヶ月ぶりに再開される。今年2月に元サッカー選手の前園真聖氏がロケ中に負傷した事故の発表後、同シリーズが放送されるのは今回が初めてとなる。
12日には「土曜ゴールデン 路線バスで鬼ごっこ~太川陽介から逃げ切れ~【茨城・水戸】」が放送される予定だ。このニュースをきっかけに、前園氏の事故の経緯を調べる人が増えている。この記事では事故の内容と再発防止策を整理する。元記事はこちら。
事故の経緯
前園氏は今年2月28日、「旅バラ・バスVS鉄道乗り継ぎ対決旅」のロケ中に負傷した。「ミッション」と呼ばれるゲーム企画の中で、不安定な斜面で転倒し、右膝外側半月損傷という大けがを負ったとされる。診断の結果、全治半年と判断され、手術を受けることになった。
この事故を受け、テレビ東京は当該番組の放送を見合わせる判断を下し、外部の法律事務所による調査を経て、事故原因の究明と再発防止策の策定に取り組んできた。
事故原因として指摘された点
外部の法律事務所による調査では、事故の原因として、タイトなスケジュールのために安全性について十分に議論する時間が確保されていなかったことや、出演者の健康・けがに関するフォロー体制が不十分だったことが指摘されたとされる。
制作現場における安全管理の甘さが、重大なけがにつながった経緯が明らかになったことで、テレビ東京は番組制作のあり方そのものを見直す必要に迫られた。
放送再開までの対応
今年6月の定例会見では、テレビ東京の担当者が「この『バスVS鉄道乗り継ぎ対決旅』に限らず、他の『バス旅シリーズ』の番組におきましても、同様に安全対策を徹底して、制作を再開してまいります」と説明していた。
事故の発生した番組そのものはお蔵入りとなったが、シリーズ全体としては安全対策を講じた上で、今回の再開に至った形だ。
「バス旅」シリーズとは
「バス旅」シリーズは、太川陽介さんを中心に展開されてきたテレビ東京の人気企画群だ。原点となる「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」は、太川陽介さんと蛭子能収さん、女性ゲスト(マドンナ)の3人が、路線バスのみを乗り継いで目的地を目指すガチンコ企画として長年親しまれてきた。
その後、旅人を変えたシリーズや、女性メンバーのみのシリーズなど、さまざまな派生企画が展開されてきた歴史がある。今回再開される「路線バスで鬼ごっこ」も、こうした「バス旅」ブランドを継承する企画の一つといえる。
12日放送の内容
今回放送される「路線バスで鬼ごっこ~太川陽介から逃げ切れ~」は、太川陽介さんら出演者が中心となり、ゲスト5人が路線バスの旅を通して太川さんから「逃げ切る」ことを目指す内容の企画だ。舞台は茨城県水戸市が予定されている。
事故後初めての放送となるだけに、安全対策がどのように反映されているのか、視聴者の関心も高まっている。
前園氏の現在の状況
前園氏は事故後、リハビリを続けてきたとされ、回復に向けた経過が報じられている。全治半年とされた大けがからの復帰には、相応の時間を要するとみられるが、着実にリハビリに取り組んでいる様子が伝えられている。
本人がこのシリーズに再び出演するかどうかについては、今回の発表では明らかにされていない。今後の出演状況にも注目が集まりそうだ。
バラエティ番組のロケにおける安全管理
近年、バラエティ番組のロケ中に出演者がけがを負う事故は、前園氏のケースに限らずたびたび報じられてきた。過酷な条件下でのロケや、視聴者を楽しませるための過激な企画が、出演者への負担増加につながりやすい構造的な課題が指摘されている。
今回のように、外部の法律事務所を交えた調査が行われ、その結果が公表される対応は、テレビ業界全体における安全管理意識の高まりを示す事例ともいえる。今後、他の局や番組においても、同様の透明性のある事故対応が求められていく可能性がある。
視聴者からの反応
8ヶ月ぶりの再開というニュースには、シリーズの復活を歓迎する声が寄せられている一方で、事故の経緯を踏まえ、安全対策が本当に十分なのかを懸念する声も見られる。
人気企画であるがゆえに、視聴者の期待も大きいだけに、番組側には安全性と面白さを両立させる難しい舵取りが求められている。
今後の焦点
今回の再開が、視聴者からどのように受け止められるかが今後の焦点になる。安全対策の実効性が問われる中での再スタートとなるだけに、テレビ東京としても慎重な番組運営が求められる。
長年親しまれてきた人気企画だけに、事故を教訓とした安全なロケ環境のもとで、シリーズが今後も続いていくことが期待される。
今回の再開を機に、他の類似企画を持つ番組でも、出演者の安全確保に関する取り組みが改めて見直される契機になるかもしれない。


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