テクノポピュリズムとは?高市首相投稿から読み解く

テクノポピュリズムとは?高市首相投稿から読み解く 政治

高市首相の「寝てない自慢」投稿が批判を集めた理由

3連休最終日にあたる7月20日、高市首相が自身のXに投稿した内容が物議を醸している。骨太方針などの資料読みに追われた日々を振り返りつつ、「総理就任以来、0時間〜3時間睡眠が常態化」といった睡眠不足への言及が特に批判の的になった。

庶民的なエピソードとして休日の家事や裁縫の様子も綴られていたが、成果が見えにくい中での「苦労アピール」と受け止められ、かえって反発を招く結果になったと指摘されている。

「テクノポピュリズム」という耳慣れない言葉

今回の騒動を分析する記事の中で使われていたのが、「テクノポピュリズム」という聞き慣れない政治学の用語だ。SNSでの発信をめぐる評価の裏側には、こうした政治スタイルの変化があるとされる。

そもそも「ポピュリズム」とは何か

ポピュリズムとは、既存の政治エリートや制度への不満を背景に、大衆に直接訴えかけることで支持を広げようとする政治手法を指す言葉として使われることが多い。

「国民の代弁者」という立場を強調し、既得権益とされる勢力を批判する側面を持つ一方、国民に広く受け入れられやすい政策を掲げて支持を集めようとする側面もあるとされる。

「テクノ・ポピュリズム」が示す新しい政治スタイル

近年注目されているのが、この従来型のポピュリズムに、実務的・技術的な問題解決を重視する姿勢が加わった「テクノ・ポピュリズム」という考え方だ。政治家が具体的な解決策を示す「経営者・エンジニア」のような存在として評価されやすくなっている状況を指すとされる。

政治学者のベンジャミン・モフィット氏は、政治家が自分の素顔をあえてさらけ出す振る舞いを「悪いマナー」と呼び、支持獲得のための戦略の一つとして位置づけている。

「悪いマナー」戦略はなぜ今回逆効果になったのか

今回の投稿も、飾らない素顔を見せることで親近感を得ようとした意図があったとみられる。しかし、具体的な政策の成果が伴わない中での「苦労アピール」だったため、かえってマネジメント能力への疑問という形で受け止められてしまった、という見方が示されている。

本人としては効果を狙った発信だったとしても、受け手側の状況次第では逆効果になり得ることを示す事例といえそうだ。

発信の仕方ひとつで変わる政治への評価

SNSでの発信が政権への評価に直結しやすい時代、何をどう伝えるかという発信の設計そのものが、政治家にとって重要な課題になっている。

今回のような「苦労アピール」が受け入れられるかどうかは、実際の政策の成果と伴っているかどうかに大きく左右される。今後、政権側がどのような発信戦略を取っていくのかも注目されるところだ。

元記事はこちら:「無能の仕事ぶり」「恥ずかしすぎる」と批判殺到…高市首相の「寝てない自慢」は情けないし、国民の失望を招くのも当然だ(Yahoo!ニュース)

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