7月10日、国会議事堂前で開かれた集会「国会前アクション めちゃくちゃな政治に抗議します」に約2万7000人が参加した。
これに呼応する形で、新宿駅東南口でも連帯企画が実施された。
新宿駅前での抗議
公式な人数発表はなかったものの、現地には体感で150~200人ほどが集まったという。
東南口にはシアターが置かれ、国会議事堂前のデモの様子が中継された。「高市総理は国会に出ろ」「暮らしをよくする法案を通せ」というコールに合わせ、参加者も声を上げたほか、東南口独自に「高市やめろ」というコールも起きたという。
「SRHR」という言葉が語られた背景
中継された国会議事堂前の様子では、SRHRアクティビストの福田和子氏が発言する場面があった。
SRHRとは「性と生殖に関する健康と権利」を意味する言葉で、避妊や妊娠・出産、性教育など、自分の体や性に関わる選択を自分自身で決める権利を指す国際的な概念だ。福田氏は「男尊女卑を固定化する皇室典範」などと訴え、皇室典範改正案をこの文脈で批判していた。
あわせて「国粋主義を獲得する国旗損壊罪」「言論封殺のスパイ防止法」「憲法改悪を容易にする国民投票改正案」「殺傷能力のある物資輸出の全面解禁」など、複数の法案・政策を列挙し、「誰も頼んでいない、誰の生活も良くしない」と批判した。
他の登壇者の訴え
弁護士の鴨志田祐美氏は「権力を持っているのは私たちなんです」「間違って使うようになったら、私たちは預けた権力を取り戻さなければいけない」と呼びかけた。
東洋学園大学の非常勤講師・伊与田昌慶氏は「『少ない人数で何ができるんだ』と冷笑する人もいるかもしれませんが、それは歴史を変えるかけがえのない1ページだと思っています」と述べ、市民運動の意義を強調していた。
全国各地への広がり
今回のように、国会前の集会に呼応して各地でスタンディングや集会が同時開催される動きは、東京・大阪に続き新宿でも見られたことになる。
特定の団体に限らず、街頭で個別に声を上げる市民が各地に存在していることが、今回の一連の動きから見えてくる。
今後注目される点
こうした草の根の抗議活動が、実際の政策決定にどこまで影響を与えるのかは依然として不透明だ。
ただ、参加者の年齢層や職業が多様化している点は、これまでのデモとは異なる広がりを見せているとも言える。今後の展開を注視したい。
SRHRという専門的な言葉が、こうした街頭活動を通じて一般に広まっていくのかどうかも、社会的な関心の広がり方を示す一つの指標になりそうだ。
新宿という人通りの多い場所で行われたことで、通りすがりの人々の目に触れる機会も多かったとみられ、意図せず社会的なメッセージに触れる人が増えた可能性もある。
今回のように、国会前の中継を各地のスタンディングでリアルタイムに共有する手法は、参加のハードルを下げる工夫として今後も活用されていく可能性がある。物理的に国会前まで足を運べない人々にとっても、意思表示の場が広がったといえそうだ。
仕事や家庭の事情で大規模な集会に参加しづらい人でも、近所の駅前スタンディングであれば足を運びやすいという声も聞かれる。こうした「参加のハードルを下げる工夫」が、今後の市民運動の形を変えていく可能性もある。全国各地に同様の動きが波及すれば、政治参加のあり方そのものが変化していくかもしれない。
今回の集会で語られた内容は、皇室典範から国旗損壊罪、スパイ防止法まで多岐にわたる。それぞれ性質の異なる論点が「政権への不満」という一つの流れの中で語られている点も、今の政治状況を象徴していると言えそうだ。
元記事はこちら: 国会前デモ、新宿駅前でも呼応(Yahoo!ニュース)


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