インフルエンサーの綾瀬りえさんが8月18日放送の「マツコの知らない世界」(TBS系)に出演し、「相手は年収1000万円以上じゃないと無理。子どものことを考えたら5000万以上」と発言したことが大きな話題になった。放送後は「5000万→800万は笑った」などの反響がSNSで相次いだ。
この一件をきっかけに「婚活で実際に求められる年収の相場」を調べる人が増えている。この記事では放送内容とあわせて、婚活市場のリアルな年収事情を紹介する。元記事はこちら。
放送で話題になったやり取り
綾瀬さんは番組内で婚活アドバイザーの植草美幸氏とのカウンセリングに臨み、子どもに英才教育を受けさせたいという理由から、相手に求める年収を「5000万円以上」と希望した。これに対し植草氏は「ファンタジーな夢追い人」と一蹴したという。
お金持ちの高齢者を選ぶか、年齢を下げるかを迫られた綾瀬さんは「高齢者は嫌すぎて」と即答し、結果的に希望年収を800万円まで下げていた。この落差の大きさが、多くの視聴者の笑いと驚きを誘った。
綾瀬りえさんとはどんな人物か
綾瀬りえさんは、元関西テレビの競馬アイドルという経歴を持つ。その後、M&Aコンサルタントとしてビジネスの最前線で実績を重ね、現在はインフルエンサーとしてSNSを中心に情報発信を行っている。
本人いわく現在は「個人事業主」という意識で活動しており、インフルエンサー業は趣味に近い感覚だという。日本株の短期トレードから長期投資まで手がけるなど、金融分野での知見を生かした活動も続けている。
「年収5000万円」を希望した理由
綾瀬さんが高い年収を希望する背景には、自身の幼少期の実体験がある。中国とアメリカに住んでいた経験があり、日本に帰国した際「みんな人の目をすごく気にする」という文化の違いに衝撃を受けたという。
アメリカでは自分の意見をしっかり持つことが求められる一方、日本の社会では周囲に合わせるあまり自分を出せず、病んでしまう若者も多いと感じてきたという綾瀬さん。自分の子どもには、海外留学も含めて広い視野で人生を歩んでほしいという強い願いが、高い年収希望の根底にあると語っている。
婚活市場で実際に求められる年収の相場
婚活市場における年収の実情は、調査によって様々な数字が示されている。ある調査では、女性が結婚相手に求める年収は400万円以下で半数を超えるとの結果もある一方、マッチングアプリの人気年収帯は「600万〜800万円」とされ、年収800万円の男性は年収400万円の男性に比べておよそ4倍のお見合い申し込みを集めるというデータもある。
結婚相談所で婚活中の男性の平均年収は、同世代の日本全体の平均年収より100万円以上高い傾向があるとされ、婚活市場そのものが平均よりやや高収入層に偏りやすい構造があるとみられる。
「額面」と「手取り」の混同にも注意
婚活の年収相場を語る際に見落とされがちなのが、「額面年収」と「手取り年収」の違いだ。額面年収は税金や社会保険料を差し引く前の総支給額を指し、実際に使える手取り額はそこから2〜3割程度少なくなるのが一般的とされる。
相手に求める年収を額面で伝えているのか、手取りで伝えているのかがすれ違うと、婚活の場でも認識のずれが生じやすい。数字だけを見て相手を判断する前に、こうした前提の違いを理解しておくことも、円滑な婚活には欠かせない視点といえる。
「マツコの知らない世界」とはどんな番組か
綾瀬さんが出演した「マツコの知らない世界」は、TBS系列で放送されている人気バラエティ番組だ。さまざまな分野に精通したゲストが、独自の視点やこだわりを紹介するのが番組の特徴で、司会のマツコ・デラックスとのトークも見どころの一つとなっている。
今回の婚活特集も、こうした番組の趣旨に沿って、婚活のリアルな実態を掘り下げる企画として組まれたものだった。専門家によるカウンセリングという形式が、視聴者にとって「あるある」と感じられる説得力を持たせる演出になっていた。
マッチングアプリでの年収詐称問題
婚活・マッチングアプリを巡っては、年収を偽って登録する利用者の存在も指摘されている。調査によれば、男性利用者の約2〜3割が年収を偽っており、平均で100万〜150万円ほど上乗せしているというデータもある。
こうした年収詐称の実態は、婚活における「年収」という指標そのものの信頼性を揺るがす要因にもなっている。相手の申告する年収をどこまで信じるかは、婚活を行う多くの人にとって悩ましい課題だ。
なぜ年収基準は議論を呼びやすいのか
結婚相手に求める年収の話題は、これまでも度々SNSやメディアで取り上げられ、賛否を呼んできたテーマだ。具体的な数字が示されるほど、共感と反発の両方の反応を集めやすい傾向がある。
今回の綾瀬さんのケースでは、当初の希望額があまりに高額だったことに加え、最終的に大幅に下方修正した落差がユーモラスに映ったことが、批判よりも「面白い」という好意的な反応につながった側面が大きいとみられる。
綾瀬りえさんの今後の活動
綾瀬さんは今回の反響について「本当にやばかった」としながらも、「今のところ嫌だなという気持ちはなくて、むしろ人生面白いなってポジティブに楽しんでいます」と前向きに受け止めている。
今後はホノルルマラソンやHYROXへの出場を目指してトレーニングに励むほか、イベント出演やファンクラブ活動も予定しており、幅広い分野での活動を続けていく考えを示している。
婚活における年収へのこだわりを考える
今回の一件は、婚活における「年収」という条件が、当人の背景にある価値観や人生経験と密接に結びついていることを改めて示した。単なる贅沢志向ではなく、子どもの将来への願いという文脈で語られたことで、視聴者の受け止め方にも幅が生まれた。
数字だけが独り歩きしがちな婚活の年収基準だが、その背景にある個人の事情に目を向けることで、また違った見方ができるのかもしれない。
一方で、婚活における条件面での希望は、あくまで出発点に過ぎない。実際の婚活の現場では、年収以外にも価値観の一致や人柄など、数字では測れない要素が最終的な決め手になることが多い。綾瀬さんが番組内で語ったように、当初の希望を現実的な水準に調整していく過程そのものが、婚活のリアルな姿を映し出しているといえる。
今回の放送をきっかけに、自分自身が結婚相手に求める条件を改めて見つめ直した視聴者も多かったのではないだろうか。年収という分かりやすい指標の裏にある、それぞれの人生観や価値観に目を向けることが、婚活を考える上で大切な視点になりそうだ。


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