フランス人の元F1レーサー、ジャン・アレジ氏(62)が、イタリア国内でパートナーのアニアさんと挙式したと、現地メディアが報じた。アレジ氏は、女優の後藤久美子(52)と長年にわたり事実婚の関係を続けてきたが、今年6月にパートナーシップを解消したことが明らかになっていた。
今回の報道をきっかけに「事実婚とは何か」を調べる人が増えている。この記事では2人の関係の経緯と、事実婚という制度について整理する。元記事はこちら。
後藤久美子さんとアレジ氏の関係
後藤とアレジ氏は1993年に出会い、その後30年以上にわたって事実婚の関係を続けてきた。2人の間には1996年に長女、1999年に長男、2007年には第3子となる次男が生まれている。入籍はせず、パートナーとして家庭を築いてきた。
今年6月、後藤は所属事務所を通じ「長きに渡り日々をともにしてまいりましたジャン・アレジ氏とは、パートナーシップを解消し、それぞれの道を歩む事となりました」と、事実婚の解消を発表していた。
アレジ氏の挙式報道
イタリアの複数メディアによると、アレジ氏は新たなパートナーのアニアさんとイタリア国内で挙式した。祝賀の場には、元F1レーサーのアラン・プロスト氏ら100人が出席したと伝えられている。
長年連れ添った後藤との関係を解消してから、比較的短期間での挙式報道となったことから、日本国内でも大きな注目を集めている。
事実婚とは何か
事実婚とは、婚姻届を役所に提出せず、法律上の夫婦にはならないまま、夫婦と同等の関係を持って共同生活を送る形態を指す。日本の住民票では、続柄が「妻(未届)」「夫(未届)」と記載されることが特徴だ。
事実婚と法律婚の違いは、形式上は婚姻届を提出したかどうかという1点に集約される。しかし、法的な扱いには大きな差があり、この違いが日常生活のさまざまな場面に影響を及ぼす。
事実婚のメリット
事実婚の代表的なメリットとして挙げられるのが、夫婦同姓や同一戸籍を避けられる点だ。法律婚では夫婦のいずれかが改姓する必要があるが、事実婚では相手の戸籍に入らないため、それぞれが結婚前の姓を名乗り続けられる。
芸能人や国際結婚のケースなど、それぞれの立場や事情から姓を変えたくない、あるいは変えられない事情があるカップルにとって、事実婚は一つの現実的な選択肢になり得る。後藤とアレジ氏の関係も、国籍や活動拠点が異なる中で、事実婚という形を選んだ背景があったとみられる。
事実婚のデメリット
一方で、事実婚には法律婚にはないデメリットも存在する。相続に関しては、法律上の配偶者ではないため、原則として相手の遺産を自動的に相続する権利がない。税制面でも配偶者控除などの優遇が受けられないケースが多い。
子どもが生まれた場合の扱いにも注意が必要だ。事実婚の関係で子どもが生まれても、自動的には父子関係が認められず、認知の手続きを経なければ、戸籍の父親欄が空欄になってしまう可能性がある。医療同意など、パートナーの意思決定に関わる場面でも、法律婚の配偶者のような扱いを受けられないことがある。
国際カップルにおける事実婚
後藤とアレジ氏のように、国籍の異なるカップルの場合、それぞれの国の婚姻制度や法律の違いも、事実婚を選ぶ理由の一つになり得る。国際結婚の手続きは煩雑になりがちで、事実婚という形であれば、双方の国の制度に縛られずに関係を築ける利点がある。
芸能界やスポーツ界など、国際的な活動を続ける著名人の間で、事実婚という選択が見られるのは、こうした実務的な事情も影響しているとみられる。
内縁関係との違い
事実婚と似た言葉に「内縁関係」がある。両者はほぼ同じ意味で使われることが多いが、内縁関係は主に法律用語として、婚姻の意思を持ちながら婚姻届を提出していない関係を指す。事実婚は、あえて婚姻届を提出しないという選択的な意味合いを含む場合に使われることが多いという違いがある。
いずれの場合も、一定の要件を満たせば、法律上「準婚関係」として扱われ、内縁関係の一方的な解消(内縁破棄)に対して慰謝料請求が認められるなど、部分的な法的保護を受けられるケースがある。ただし、その保護の範囲は法律婚に比べて限定的であることに変わりはない。
芸能界における事実婚の広がり
近年は芸能界でも、あえて事実婚という形を選ぶカップルが増えている。仕事上の理由で戸籍上の姓を変えたくない、それぞれの独立性を保ちたいといった考え方から、事実婚が積極的に選択されるケースも見られるようになった。
後藤さんとアレジ氏のケースは、30年以上という長期間にわたり事実婚関係を継続してきた点で、芸能界でも特に注目された事例の一つといえる。今回の解消と、アレジ氏の新たな挙式は、そうした長期の事実婚関係にも一つの区切りが訪れ得ることを示す出来事になった。
今後の焦点
アレジ氏の挙式報道を受けて、後藤さん側の今後の心境や活動にも関心が集まっている。長年連れ添ったパートナーとの関係を解消し、それぞれが新たな人生の局面を迎えたことになる。
3人の子どもたちの今後の関係性や、後藤さん自身の女優活動への影響なども含め、引き続き注目されそうだ。
今回の一連の報道は、著名人の事実婚という選択が、必ずしも生涯にわたる関係を保証するものではないという現実を改めて示すものでもある。法律婚・事実婚のどちらを選ぶにせよ、それぞれのメリットとリスクを理解した上で関係を築くことの重要性を、多くの人が考えるきっかけになりそうだ。


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