お笑いトリオ・四千頭身の後藤拓実さんが、公式YouTubeチャンネルで切実な懐事情を明かした。相方から「もうジムもやめたんでしょう?」と聞かれ、「やめた、支払いが無理で」と告白。かつてタワーマンション暮らしや高級車アウディの所有で話題になった“成金キャラ”だけに、驚きの声が広がっている。
四千頭身は「お笑い第7世代」の一角として大ブレイクした経緯がある。このニュースをきっかけに「お笑い第7世代とは何か」を調べる人が増えている。この記事では言葉の由来と、ブレイク後に芸人たちが直面する現実を整理する。元記事はこちら。
後藤拓実さんの告白内容
後藤さんは以前から収入の低下を明かしており、2023年に出演したフジテレビ系「ぽかぽか」では「先月の給料がついに家賃を下回りました」と告白していた。当時住んでいた家賃31万円の物件を退去することになったといい、160万円残っていたアウディのローン支払いが厳しくなったとも明かしていた。
今回のジム退会報告は、そうした厳しい懐事情がなお続いていることを示す出来事といえる。
「お笑い第7世代」とは何か
「お笑い第7世代」は、2010年以降にデビューした若手お笑い芸人を指す俗称だ。明確な定義があるわけではないが、平成生まれの20代から30代前半の芸人が該当するとされる。
この言葉が広まるきっかけとなったのは、2018年のM-1グランプリで初出場初優勝を果たしたお笑いコンビ「霜降り明星」のせいやさんが、ラジオで「勢いに乗っている20代の若手芸人をくくる言葉」として使ったことだとされる。第7世代の「7」自体に明確な意味はなく、響きのインパクトを重視して名付けられたという。2019年ごろから急速に広まり、霜降り明星やハナコ、ミキ、EXIT、四千頭身といった芸人たちが該当するとされてきた。
かもめんたる・槙尾ユウスケさんのケース
ブレイク後の苦境を経験したのは、四千頭身だけではない。2013年の「キングオブコント」王者・かもめんたるの槙尾ユウスケさんも、ABEMAの密着企画で当時の厳しい生活を明かしている。
優勝直後は「1週間仕事で埋まっていた」といい、最高月収は500万〜600万円に達したという。ところが「優勝して次の年かその次の年ぐらいには、もうバイトしなきゃ」という状況になり、家族を養うため不動産会社で働き、苦手な飛び込み営業にも挑戦。現在はスパイスカレー専門店の店主として、月20万〜30万円ほどを稼いで生活を支えているという。
フルーツポンチ・亘健太郎さんのケース
フルーツポンチの亘健太郎さんも苦境を経験した一人だ。相方の村上健志さんとともに、結成からわずか3年ほどでフジテレビ系「爆笑レッドカーペット」などに出演し人気芸人の仲間入りを果たしたが、ブレイク時には月収180万円に達した後、コロナ禍で仕事が激減し、一時は月収8万円まで落ち込んだという。
貯金を切り崩す生活となり、妻には「生活面が厳しいなら正直に言ってくれ。そしたら俺は芸人を辞めてちゃんと働くから」と伝えたと明かしている。
第二種電気工事士という選択
亘さんは2023年、国家資格の「第二種電気工事士」を取得した。この資格は、一般住宅や小規模店舗などの電気工事を行うために必要な国家資格で、筆記試験と技能試験の両方に合格する必要があるが、学歴や実務経験の制限がなく、誰でも受験できる資格として知られている。
亘さんは現在、月の半分ほど電気工事のアルバイトに入り、芸人の仕事とほぼ同程度の収入を得ていると明かしている。手に職をつけることで、芸能活動と両立しながら生活基盤を安定させる道を選んだ形だ。
ブレイク後の芸人が直面する構造的な課題
賞レースやネタ番組をきっかけに一気に売れ、収入が何倍にも膨らむという夢がある一方で、一度つかんだ人気を維持し続けることは容易ではない。テレビ出演の機会は限られており、ブームが去れば露出も収入も急激に減少するという構造は、多くの芸人が共通して直面する課題だ。
今回のように、複数の芸人が赤裸々に懐事情を明かす背景には、こうした厳しい現実を隠さず発信することで、視聴者との距離を縮めようとする意図もあるとみられる。
華やかな成金キャラの裏側
後藤さんは、四千頭身のブレイク当初、タワーマンション暮らしや高級車の所有をたびたびネタとして発信し、“成金キャラ”として親しまれてきた経緯がある。こうしたキャラクター設定は、ブレイク期の勢いを象徴する分かりやすいアイコンとして機能した一方で、収入が落ち着いた後にはその生活水準を維持することが大きな負担になったとみられる。
ブレイク時のイメージが定着している分、収入の変化を公にすること自体にも一定の葛藤があったと考えられるが、後藤さんは以前から率直に懐事情を明かしてきたことで、かえって視聴者からの共感を集めてきた面もある。
SNS時代における芸人の情報発信
かつては懐事情のような生々しい話題は、芸人本人の口からあまり語られることがなかった。しかし近年は、YouTubeやSNSを通じて、ブレイク後の苦境や副業の実態を自ら発信する芸人が増えている。
こうした発信は、芸能界の厳しい現実を伝える貴重な証言であると同時に、視聴者との距離を縮めるコンテンツとしても機能している。華やかな一面だけでなく、地に足のついた生活の様子を見せることが、新たな形のファンとのつながりを生んでいるといえる。
今後の焦点
後藤さんをはじめ、かつて「お笑い第7世代」として注目を集めた芸人たちが、今後どのように活動を立て直していくのかが注目される。副業や資格取得といった形で生活基盤を確保しながら芸人活動を続けるスタイルは、今後さらに一般化していく可能性がある。
華やかなブレイクの裏にある厳しい現実を知ることは、芸能界を目指す若い世代にとっても、キャリアを考える上での一つの参考材料になりそうだ。


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