北中米W杯は現地時間7月19日に決勝戦を行い、延長戦の末にスペインが1-0でアルゼンチンを下し、2010年大会以来2度目の世界一に輝いた。
しかし試合終了後、アルゼンチン側の一連の振る舞いが「後味の悪い幕切れ」として批判を集めている。
試合終了直後の一触即発
120分間を通してスペインがアルゼンチンを圧倒した試合だった。アルゼンチンは粘り強く戦ったが、審判への異議とファウルで2枚のイエローカードを受けたMFエンソ・フェルナンデスが退場となり、後半アディショナルタイムと延長戦の約30分間を10人で戦わなければならなかった。
リオネル・スカローニ監督もファウルを取ってもらえなかったことへの異議でイエローカードを受けるなど、アルゼンチンは試合展開に苛立っていた。試合終了と同時にスペインの選手たちが喜びを爆発させる中、アルゼンチンはベンチの選手たちも出てきて一触即発の事態となっている。
パレデスが暴力行為で一発退場
スカローニ監督らが中心になった騒動は小競り合いにとどまり、大きな混乱にはならなかったが、MFレアンドロ・パレデスが暴力行為で一発退場となった。
試合はすでに終了していたにもかかわらず、感情の高ぶりを抑えられなかった選手の行動は、優勝を逃した悔しさの裏返しとも言えるが、スポーツマンシップの観点から厳しい視線が向けられている。
取材対応も全面拒否
さらに試合後、アルゼンチンの選手たちは大会規定に定められている取材対応を一切行わず、全員が裏口を通ってスタジアムを後にした。
今大会のレギュレーションでは、試合後に選手代表3人が壇上で報道陣の質問に答えることが求められている。しかし、アルゼンチンの選手は一人も姿を見せず、FIFAスタッフが報道陣に「来ないことになった」と説明する事態となった。任意とされるミックスゾーンの通過についても、選手たちは全員がこれを拒否している。
4年前とは対照的な去り際
アルゼンチンの選手たちは4年前のカタールW杯決勝後も報道陣の取材に応じなかったが、優勝した当時はロッカールームで歓喜の時間を過ごし、トロフィーを手にしたメッシを先頭に隊列を組んでチャントを歌いながらミックスゾーンを通過する形の「取材拒否」だった。
今回は対照的に、沈黙したままスタジアムを去っている。唯一、リオネル・スカローニ監督のみがミックスゾーンに姿を見せ、「選手たちは話す気分ではないようだ」と質問に答えていた。
今後への影響
試合後の乱闘やパレデスの退場、そして取材拒否という一連の対応は、アルゼンチンサッカー協会にとっても対応を迫られる問題になりそうだ。
連覇を逃した悔しさは理解できるとしても、こうした振る舞いがチームや選手個人の評価にどう影響するか、今後の動向が注目される。
パレデスへの今後の処分
暴力行為による一発退場という重い処分を受けたパレデスには、今後FIFAからさらなる制裁が科される可能性もある。
代表チームとしての規律や振る舞いが問われる中、アルゼンチンサッカー協会がどのような対応を取るのか注目される。
連覇を逃した重圧
前回大会王者としての重圧の中で戦ったアルゼンチンにとって、今大会の準優勝という結果自体は決して悪いものではない。
しかし、決勝までの道のりで見せた戦いぶりと、敗戦後の一連の対応が、その評価に影を落とす結果となったことは否めない。次回大会に向けて、チームとしての振る舞いも含めた立て直しが求められそうだ。世界的なスター選手を多く抱えるチームだけに、その一挙手一投足が今後も注目され続けることになる。


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