山本太郎氏なぜ辞任?オービス出頭までの流れ

山本太郎氏なぜ辞任?オービス出頭までの流れ 政治

れいわ新選組は7月9日夜、緊急記者会見を開き、山本太郎代表のスピード違反問題について謝罪するとともに、山本氏が代表を辞任し党名も変更する方針を発表した。謝罪会見のはずが、いつの間にか「勇退会見」へとすり替わっていく展開に、集まった記者たちも戸惑いを隠せなかったという。

「149キロ」スピード違反、発覚から公表までの経緯

問題の発端は昨年10月、山本氏が東九州自動車道を法定速度69キロオーバーの時速149キロで走行し、道路交通法違反で検挙されたことにある。

罰金9万円の略式命令を受けていたが、党がこれを公表したのは3日になってからで、検挙から約9カ月、略式命令を受けてからも約3カ月が経過していた。この「遅すぎる公表」と、当初示された処分の軽さに、世間から批判が集まっていた。

そもそも「オービス」とは何か、出頭までの流れ

今回の一件のきっかけとなった「オービス」は、正式には自動速度違反取締装置と呼ばれる、道路に設置されたセンサー式の速度取締機器を指す。一定基準を超える速度が検知されると自動的に撮影が行われ、運転者の顔がはっきり判別できる解像度で記録が残る。

速度超過が確認されると、後日、警察署から出頭を求める通知が届く仕組みで、通知が届くまでには数週間から数カ月かかることも珍しくないとされる。出頭すると取り調べが行われ、その後は裁判所からの呼び出しを経て正式な処分に至るのが一般的な流れだ。

今回のケースでも、検挙から公表までの数カ月という期間には、こうした行政上の手続きの時間も影響していたとみられる。

謝罪のはずが「代表辞任」表明に

会見の冒頭、山本氏は速度超過について「反省している」と神妙に語ったが、その直後に持病を理由とした代表辞任を表明し、事実上そこで謝罪の話を打ち切る形になった。同席した幹部たちもスピード違反そのものには触れず、山本氏への感謝や労いの言葉を口にする場面が続いた。

質疑応答で「政界引退か」と問われた山本氏が笑いながら答える様子に、違和感を覚えた記者も少なくなかったという。

元秘書からの告発と重なった批判

今回の騒動を巡っては、山本氏の元私設秘書が過去にも「秘書に対応を押し付け3カ月放置していた」などと証言しており、スピード違反を把握してから公表するまでの対応の遅さについては、以前から批判の材料になっていた。

会見での唐突な辞任表明は、こうした一連の経緯を清算する狙いもあったのではないかとの見方も出ている。交通違反への対応と代表としての進退が、なぜセットで語られることになったのか、会見の内容だけでは釈然としない部分も残る。

党の再出発と法改正の行方

今後は、山本氏が去った後のれいわ新選組がどのような体制を敷き、党名変更を含めてどう再出発するのかに関心が向きそうだ。あわせて、今国会で審議が進められている速度超過に関する法改正の中身についても、今回の一件をきっかけに注目度が高まる可能性がある。

危険運転とみなされかねない大幅な速度超過を犯した公党の代表が、どのような形で責任の取り方を示したと世間から受け止められるのか、今後の党の動向とあわせて注視されそうだ。

政治家の交通違反を巡っては、罰則の軽重だけでなく、公表の速さや説明責任の果たし方そのものが有権者の評価を左右する傾向がある。今回のケースが今後の議員の危機対応にどのような教訓を残すのかも、あわせて注目したい点だ。

政治家個人の不祥事が党全体のイメージや今後の選挙戦略にどこまで影響するかも、支持層の反応を見ながら見極める必要があるだろう。

元記事はこちら: 149キロスピード違反を「世界のトヨタのせい」にして政界引退を表明した山本太郎氏(Yahoo!ニュース)

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