若年性老害とは?西野亮廣の採用しない若手10カ条

若年性老害とは?西野亮廣の採用しない若手10カ条 エンタメ

お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣が8月27日、自身のXを更新し、自身が代表取締役を務める株式会社CHIMNEY TOWNにおいて「絶対に採用しない若手」の条件を10カ条にまとめて公開した。中でも注目を集めているのが「若年性老害」という表現だ。

このニュースをきっかけに「若年性老害とは何か」を調べる人が増えている。この記事では言葉の意味と、西野さんが挙げた10カ条の内容を整理する。元記事はこちら

若年性老害とは何か

「老害」とは、企業や組織で中心的な立場にいる人が、高齢になっても実権を握り続け、世代交代がスムーズに進まない状態を指す言葉として使われてきた。

「若年性老害」は、この「老害」という概念の若年版にあたる俗語だ。年齢は若いにもかかわらず、古い考え方や価値観に固執し、新しいアイデアを受け入れなかったり、周囲の意見に耳を貸さず自分のやり方を押し通したりする人や状態を指す。西野さんは今回、注意された後にへそを曲げる若手を、この言葉で表現した。

10カ条の内容

西野さんが挙げた「絶対に採用しない若手の10の条件」は、いずれも短いコメント付きで公開された。「最初から『量より質』と言う人」については「量をこなしていない段階で質を追求するのはコスパ最悪」と指摘。「暗い人・声が小さい人」は「チームに伝染するので、空気を立て直すコストが追加でかかっちゃう」とした。

「『悩むこと』で仕事している気になっている人」は「シンプルに給料泥棒」、「会社に『学び』を求める人」は「会社は学校じゃない」と、いずれも歯に衣着せぬ表現でつづられている。

「若年性老害」に関する記述

10カ条のうち、最も話題になっているのが「注意された後にへそを曲げる人」に対するコメントだ。西野さんはこれを「若年性老害。もはや会社が育児か介護をしなきゃいけなくなる」と表現した。

注意や指摘を素直に受け止められず、感情的な反発を示してしまう若手社員の姿を、あえて高齢者の頑固さになぞらえることで、皮肉を込めて表現したとみられる。

その他の条件

残りの条件も、いずれも仕事に対する姿勢を問うものが並ぶ。「『ヤル気なら誰にも負けません!』と言う人」には「仕事にモチベーションを持ち込まないで」、「『頑張ること=仕事』だと思っている人」には「頑張らなくてもいいから、価値を提供してね」とコメント。

「論破する人」については「仕事に必要ない。※ひろゆきサン以外」とユーモアを交えつつ指摘し、「アンチ活動経験がある人」「『営業』から逃げる人」も採用しない条件として挙げられている。

西野さんの経営者としてのスタンス

西野さんは、絵本「えんとつ町のプペル」の制作や映画化、オンラインサロンの運営など、芸人の枠を超えた事業を展開してきた実業家でもある。今回の投稿も「※あくまで弊社に限った話ですが、参考までに」と前置きしており、あくまで自社の採用基準として発信したものだ。

成果や価値提供を重視する姿勢は、西野さんがこれまでの事業運営で一貫して掲げてきた考え方とも重なる部分が多く、経営者としての哲学が色濃く反映された内容といえる。

SNSでの反響

今回の投稿には「半分くらいあてはまる人がうちの会社にもいます」「参考にします!」「激しく同意ですわ!」など、共感の声が多数寄せられた。自社の若手社員や自分自身の働き方と照らし合わせて受け止めた人が多かったようだ。

一方で、こうした発信は特定の働き方や価値観を否定するものとも取れるため、賛否が分かれる可能性もある。実際にどこまで一般化できる内容なのか、受け止め方は人によって分かれそうだ。

過去にも話題になった西野さんの発信

西野さんは以前から、経営者・実業家としての持論をSNSで積極的に発信してきた人物として知られる。仕事論やお金の使い方、組織運営に関する投稿はたびたび大きな反響を呼び、賛否を含めて議論の的になることも少なくない。

今回の「絶対に採用しない若手」10カ条も、こうした過去の発信の延長線上にある内容といえる。過激とも取れる表現でありながら、多くの共感を集める背景には、実際の組織運営で直面する悩みを言語化している点があるとみられる。

職場における世代間ギャップという背景

「若年性老害」という言葉が注目を集める背景には、職場における世代間の価値観の違いという、より大きなテーマがある。従来「老害」とされてきた年功序列的な発想が、必ずしも年齢に限らず、若い世代の中にも見られるようになってきたという指摘は、働き方が多様化する現代の職場を象徴する現象ともいえる。

フィードバックを前向きに受け止められるかどうかは、年齢を問わず、個人の成長やチーム内での信頼関係構築に直結する要素だ。西野さんの発信は過激な表現を含みつつも、こうした本質的な課題を突いている面があるといえそうだ。

今回の投稿をきっかけに、自分自身の働き方を振り返るきっかけになったという声もSNS上には多く見られる。経営者側の視点と、働く側の視点、それぞれの立場から今後もこうした議論が続いていきそうだ。

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