俳優の佐藤二朗さん(57)が7日夜、自身のSNSを更新し、フジテレビが同日公表したドラマ「夫婦別姓刑事」制作を巡る経緯説明に対して、改めて反論する投稿をした。
「もうフジとは関わりたくない」
佐藤さんは「フジテレビは、なぜ、そこまで片方だけに寄り添うんでしょうか。残念です」と投稿。続けて「ごめん本広さん。『踊る』関係者の皆様、本当にすみません。
映画本編も、僕のところは全てカットしてほしい」と、自身が出演する映画「踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!」(9月18日公開予定)の本広克行監督への謝罪と、自身の出演シーンをすべてカットしてほしいという要望を記した。
さらに「フジの局員にも関わらず、僕に激励のメールくれたみんな、ごめん。僕は心から、もうフジとは関わりたくないです」とつづり、同局との決別を強くにじませる内容で投稿を締めくくった。
フジテレビの経緯説明を受けての反論
フジテレビはこの日、公式サイトで「当社ドラマ制作に関するご説明」と題した文書を公表し、約5300文字にわたって一連の経緯を説明していた。
外部弁護士による調査の結果として、佐藤さんが橋本愛さんの過去の経緯を知りながら俳優活動の継続にまで言及し、橋本さんが撮影に支障を来すほどの精神的苦痛を受けたとして、「一連の言動はハラスメントと評価される」との見解が示されたことにも触れられている。
佐藤さんの今回の投稿は、この説明内容を受けたものとみられる。
これまでの経緯
発端は7月1日、『週刊文春』(電子版は『文春オンライン』)が報じた、佐藤さんの橋本さんへのハラスメント疑惑だった。
佐藤さんの事務所は当初から「到底受け入れることはできません」と報道内容を否定しており、佐藤さん自身もSNSで「数々の『ほんとうのこと』が、明らかになる日が来ることを、切に祈ります」と真意をにじませる投稿をしていた。
また、佐藤さんが出演済みだった映画「踊る大捜査線」関連のスピンオフドラマについても、3日付の報道でフジテレビ側から降板が通達されていたことが伝えられている。スピンオフドラマは、映画の公開に合わせて複数本を数週間にわたり編成する予定で、2日が撮影初日となる予定だったが、実際には行われなかったという。
関係修復の行方
今回の反論を受け、佐藤さんが実際に映画「踊る大捜査線 N.E.W.」への出演シーンをカットされるのかどうかにも関心が集まっている。公開は9月18日予定で、今後の動向が注目される。
フジテレビと佐藤さん側の関係修復が今後図られるのか、それとも決別状態が続くのか、双方の対応が引き続き話題になりそうだ。
佐藤さんが名指しで謝罪した本広克行監督は、テレビドラマ版から続く「踊る大捜査線」シリーズを長年手がけてきた中心人物であり、佐藤さんも同シリーズに縁の深い俳優の一人として知られる。
今回の投稿でシリーズ関係者にまで言及した点からも、佐藤さんが今回の一件をどれほど深刻に受け止めているかがうかがえる。長年築いてきた「踊る大捜査線」との縁を自ら断ち切ろうとするほどの心境の変化は、今回の騒動の深刻さを物語っていると言えるだろう。
フジテレビの経緯説明が約5300文字という異例の長文だったことも、事態の複雑さを物語っている。単純な謝罪表明にとどまらず、時系列に沿った詳細な事実関係の開示に踏み切った背景には、当事者双方の主張が食い違う中で、これ以上の憶測や誤解の拡散を防ぎたいという局側の意図があったとみられる。


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