『オモウマい店』のつゆつけ禁止ルールが賛否
7月21日放送の『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』(日本テレビ系)で紹介された蕎麦店の独自ルールが話題になっている。「蕎麦をつゆにつけて食べること」自体を禁じるという珍しい方針を掲げる店だ。
店主は薬味やワサビをつゆに入れることも認めておらず、番組スタッフによる撮影の場面でも「つゆをつけたカットはダメ」と譲らなかった。放送後、SNSでは「それなら即帰る」といった反発の声も上がっていた。
舞台は栃木県鹿沼市「山の神ドライブイン」
今回紹介されたのは、栃木県鹿沼市にある「山の神ドライブイン」という蕎麦店だ。最寄り駅から車で50分ほどとアクセスは決して良くないが、山の水で打つ蕎麦を求めて遠方から訪れる客も多い人気店だという。
看板メニューは、厳選した素材で打つ「もりそば」。店主は「蕎麦本来の風味や香りを味わってほしい」という強いこだわりから、独自の食べ方を客に勧めているとされる。
「薬味」はなぜ「薬」と呼ばれるのか
店主は「薬味は“薬”なので、つゆの中には入れない」と説明していたというが、この「薬味」という呼び方には由来がある。江戸時代、そばは冷蔵保存ができずに傷みやすかったため、殺菌や解毒の効果があるとされる薬味を添えて食べる習慣が広まったといわれている。
大根おろしやわさびなどの薬味には、そばの消化を助けたり食あたりを防いだりする役割があるとされ、単なる味の付け合わせ以上の意味を持っていたようだ。
つゆにつけない食べ方、店主のこだわりの真意
店主は客に対し、まずはそのままの蕎麦を口に運び、つゆはお茶のように少量だけ含む食べ方を勧めていたという。薬味についても「ワサビは水あたり防止」など、由来を一つひとつ丁寧に説明していたようだ。
撮影方法にまで注文がついたことで「押し付け」と受け取られた面はあるものの、素材と製法への強いこだわりの裏返しともいえる。
遠方からも客が訪れる理由
アクセスの悪さにもかかわらず客足が絶えない背景には、山の水を使った蕎麦そのものの味への評価がある。番組では「甘いし雑味がない」といった来店客の声も紹介されていた。
賛否の分かれるルールではあるが、こだわりの製法を貫く昔ながらの蕎麦店として、今後も注目を集めそうだ。

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