山本太郎氏、れいわ代表辞任し政界引退を表明

山本太郎氏、れいわ代表辞任し政界引退を表明 社会

「れいわ新選組」代表の山本太郎氏が9日、記者会見を開き、党代表を辞任すると発表した。あわせて、国会議員を目指す活動を含めた政界からの引退も表明した。

辞任・引退の理由

山本氏は会見で、昨年10月に大分県内の東九州自動車道でレンタカーを運転中、制限速度を69キロ超える時速149キロで走行し、道路交通法違反で検挙されていたことを明らかにした。今年5月には運転免許停止処分を受けていたという。

「スピード違反という法令違反までして生き急いではならないのは当たり前の話」と述べ、大幅な速度超過について謝罪した。

山本氏はまた、健康問題も理由に挙げた。今年1月には病気の治療を理由に議員辞職しており、その後も代表職にとどまっていたが、この半年間に受けた検査の数値が思わしくない状態が続いているとし、「まずは100%の自分の健康を取り戻すことが優先順位の第1位」と語った。

今年2月に健康問題について発表して以降、議員辞職はしたものの代表職にはとどまり、党内の交通整理役を担ってきたといい、この半年間で徐々に体調が悪化していったことも明かしている。

山本氏はこれまで、選挙のたびに「必ず永田町に戻る」「次の衆院選までには」などと発言し、自らにプレッシャーをかけ続けてきたことにも触れ、「それ自体が自分の健康状態に良くないのではないかと思うようになった」と振り返った。

期待してくれる支持者に対して期待を持たせ続けることも誠実ではないと感じるようになったといい、この半年間、何度も考えた末の決断だったと説明している。

会見で語った「大分にいた理由」

会見では、速度違反があった当時なぜ大分県に滞在していたのかを記者から問われる場面もあった。山本氏は、れいわ新選組の得票が高い地域として「海のそば」を挙げ、自身の趣味であるサーフィンを通じてつながった支持者との交流のために現地を訪れていたと説明した。

当日は実際に海にも入ったといい、「そういうような活動の一環で車を走らせた」と述べている。

利用したレンタカーについては「本当に1台だけしか空いてなかったんですよ。アルファードだったんです。新車の」と言及。ふだん乗っているハイエースと比べて「ものすごく静かですね。

世界のトヨタだなって思いました」と振り返りつつ、「不謹慎なこと言っているわけじゃないです」と前置きした上で、高性能な車が次々に登場する中でスピードを出してしまう行為には今後より注意しなければならないと語った。

党の今後の体制

山本氏の代表辞任にともない、執行部は解散。共同代表を務めていた大石晃子氏も執行部解散にともない離党する意向を示した。代表選は7月17日に告示、7月31日に開票される予定で、新代表選出から30日以内に党名を変更する方針も明らかにされている。

山本氏は「山本太郎という過去の遺物が横たわっていてはいけない」と述べ、党の刷新を強調した。

れいわ新体制の行方

れいわ新選組は2019年の結党以来、山本氏の存在感を軸に支持を広げてきた政党だけに、新体制がどのような路線を打ち出すのか注目されている。党名変更後の新しい方向性や、次の代表に誰が就くのかにも関心が集まりそうだ。

共同代表を務めていた大石晃子氏は、山本氏の代表辞任を受けて自身も離党する意向を示しており、「執行部がリセットになるので、その後、私は党に戻りません」「山本太郎体制の終了とともに、党を離れてそれで終わりになります」と述べている。

党の創設メンバーの相次ぐ退場は、支持者の間にも大きな動揺を与えているとみられ、今後の党運営への影響が注目される。

れいわ新選組は2019年の参院選で山本氏自身は落選しながらも比例代表で2議席を獲得し、消費税廃止や積極財政などを掲げて独自の支持層を築いてきた政党だ。以後の国政選挙でも一定の議席を維持してきたが、看板だった山本氏が去ることで、党の求心力をどう保つかが新体制の最大の課題になるとみられる。

山本氏は俳優としてキャリアをスタートし、その後政治活動へと軸足を移した経歴を持つ。街頭演説での訴えかけや、既存の政治家とは一線を画す発信スタイルで支持を集めてきただけに、今回の辞任・引退表明は支持者だけでなく、政界全体にも一定の驚きを与えたとみられる。

7月17日告示の代表選で誰が後任に就くのか、党の今後を占ううえでも注目される。新体制がどのような政策を掲げ、有権者にどう向き合っていくのかも、今後の焦点になりそうだ。

元記事はこちら: れいわ・山本太郎氏、代表辞任し政界引退へ(Yahoo!ニュース)

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