藤浪晋太郎、なぜ制球難が続くのか 戦力外の懸念も

藤浪晋太郎、なぜ制球難が続くのか 戦力外の懸念も スポーツ

DeNAの藤浪晋太郎投手(32)が、野球人生の崖っぷちに立たされている。

チーム80試合目となる7月11日の巨人戦(横浜)で今季初登板を果たしたが、3回を投げて3安打6四球3失点というまさかの乱調でノックアウトされた。登板後は即座にファーム再調整が決まっている。

初回から3者連続四球

この日の藤浪は、初回に先頭打者から3者連続四球を与えて無死満塁のピンチを招いた。

ダルベックの左犠飛、大城卓三の適時二塁打で2点を先制されると、味方打線が直後の攻撃で逆転したものの、3回にも四球が絡んで同点適時打を許し、この回限りで降板した。94球を投げて6四球という数字が、制球難の深刻さを物語っている。

相川監督の厳しい評価

相川亮二監督は「ストライクを取るということに苦労した。ピッチングの前の問題かなと思います」と辛辣なコメントを残した。

藤浪自身も「初回に野手がすぐに逆転してくれたにもかかわらず、ふがいない投球をしてしまい申し訳なく思います」とうなだれている。ファームでは10試合に登板して3勝2敗、防御率2.25という悪くない数字を残していただけに、1軍の舞台でのギャップが際立つ結果となった。

AIデータ班の支援でも解消せず

DeNAは2017年にR&D(リサーチ&ディベロップメント)グループを発足させ、選手の動作をAIで解析し、投球フォームの修正などに活用してきた。

藤浪の課題である制球難の解消へ、この科学的な取り組みが後押しになることが期待されていただけに、今回の乱調はチーム全体に歯がゆさを残す結果となった。阪神時代の首脳陣によるフォーム改造や、メジャー球団でのメンタル面からのアプローチでも状況は好転しておらず、今回のAIサポートも同様の壁にぶつかった形だ。

輝いていた高校時代からの軌跡

藤浪は2012年、大阪桐蔭高のエースとして甲子園で春夏連覇を達成した。同年秋のドラフト会議では4球団競合の末、阪神に入団している。

ルーキーイヤーの2013年から3年連続で2桁勝利を記録し、誰もがエースへの道を歩むと予想していた。しかし4年目の2016年に精彩を欠くと、以降はかつての輝きを取り戻せていない。2022年オフにポスティングでアスレチックスへ移籍し、その後オリオールズ、メッツ、マリナーズ傘下と渡り歩いたが、長年の制球難が常につきまとった。

今後の去就への懸念

先発陣の層が厚いとは言えないチーム状況の中、今のまま戦力になれない状態が続けば、来年の戦力構想から外れる可能性も出てきている。

球速のポテンシャルは今も健在なだけに、このまま埋もれてしまうのか、それとも再び輝きを取り戻せるのか、後半戦の投球内容に注目が集まる。

好素材ゆえの葛藤

160キロ近い直球を投げられる素材は、今も球界で指折りの存在であることに変わりはない。

だからこそ、制球難という一点が解消されないままシーズンを重ねていく現状には、多くの野球ファンがもどかしさを感じている。DeNA移籍後もこの課題と向き合い続ける藤浪にとって、今回の初登板の乱調は今後を占う重要な試金石になりそうだ。

チーム事情から見た厳しさ

DeNAは先発陣の駒不足に悩まされており、本来であれば藤浪の復調は大きな戦力アップにつながるはずだった。

それだけに今回の結果は、チームにとっても痛手と言える。次にマウンドに上がる機会がいつになるのか、そこでどのような投球を見せられるかが、今後の去就を左右する大きな分岐点になりそうだ。ファンとしても、再びエースだった頃の輝きを見せてくれることを期待したいところだ。

元記事はこちら: AIを駆使しても解消されぬDeNA・藤浪晋太郎の制球難(Yahoo!ニュース)

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