マツダスタジアム2万人割れ、12年ぶりの異変とは

マツダスタジアム2万人割れ、12年ぶりの異変とは スポーツ

広島東洋カープの本拠地マツダスタジアムで、観衆の落ち込みが「異変」として話題になっている。

7月15日のDeNA戦、広島は逆転勝ちを収めたものの、この試合の観衆は1万8986人。前日14日のDeNA戦の1万9004人に続き、2試合連続で2万人を割った。

コロナ禍を除けば12年ぶりの水準

2試合連続で観衆が2万人を割るのは、コロナ禍で観客数制限があった時期を除くと、2014年7月15、16日のDeNA戦以来12年ぶりという。

今季のこれまでの最少は6月16日の日本ハム戦の1万7762人だが、これは雨天中止の振り替え試合という特殊要因があった。今回はそうした特殊事情のない、通常開催の2試合連続の落ち込みという点で異例さが際立つ。

近年では珍しい空席の多さ

そもそも近年、マツダスタジアムで観衆が2万人を割ること自体が珍しかった。

2022年以降で見ると、2022年9月20日の中日戦(1万1736人)を最後に2万人割れはなかったが、今季はすでに3度目となっている。一時は入場券の入手が困難なほどの人気を誇っていただけに、この落差はネット上でも連日話題になっている。

「空席だらけやなぁ」「マツダスタジアムの空席具合酷い」「今年のマツダスタジアムは空席が目立つように感じます」「かつてはプラチナチケットだったはずなのに」「空席は大丈夫なのか?なぜここまで空席」といった反応がSNS上で相次いでおり、球団の人気ぶりを知るファンほど戸惑いを隠せない様子がうかがえる。

年間指定席は完売という矛盾

興味深いのは、2026年度の年間指定席7カテゴリーがすべて完売している点だ。40万1500円の「ロイヤルボックス」から12万6500円の「外野指定ライト」まで、価格帯の異なる席種がすべて売り切れている。

年間シートを購入済みの客がいるにもかかわらず、実際に球場へ足を運ばないケースが増えているとみられる。一般入場の落ち込みに加え、シーズンチケット保有者の「足が遠のく」現象も重なり、スタンドの空席の多さにつながっているようだ。

数字が示す全体傾向

NPBの公式戦入場者数を見ても、セ・リーグでは広島の1試合平均が2万6425人でリーグ最下位となっている。

トップの阪神(平均4万1845人)との差は大きく、セ・パ両リーグ平均の3万1468人も下回る水準だ。今後、この観客動員の落ち込みがどこまで続くのか、球団の巻き返し策とあわせて注視されそうだ。

成績との関係

7月15日終了時点で広島は32勝44敗4分けの5位に沈んでおり、下位争いが続いている状況だ。

パ・リーグでも、リーグ最下位に沈む東北楽天が1試合平均2万4001人と観衆で最下位を記録しており、成績と観客動員の関連性がリーグを超えて見て取れる。かつては勝敗にかかわらず満員が当たり前だった球場だけに、今回の落ち込みは球団にとって軽視できない課題として受け止められている。集客力の回復には、目先の勝敗だけでなく中長期的なチーム作りが問われることになりそうだ。

夏場のペナントレース終盤にかけて、球団がどのような巻き返し策を打ち出すかにも注目したい。地元密着型の球団として知られてきただけに、地域全体でこの状況をどう受け止めるかも今後の焦点になる。夏休みシーズンを控え、家族連れの来場が例年並みに戻るかどうかも一つの目安になりそうだ。プロ野球全体の観客動員が回復基調にある中で、広島だけがこの傾向に取り残されないよう、球団側の対応が問われている。今後の観客数の推移が、球団の巻き返し策の成否を測る一つの指標になりそうだ。

元記事はこちら: マツダスタジアムに異変、2日連続で観衆2万人割れ(Yahoo!ニュース)

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