皇室の財政については、多くの国民が関心を寄せています。
皇族の生活費はどのように支出されているのでしょうか?
本記事では、内廷費・皇族費・宮廷費の内訳や使途、税金との関係について詳しく解説します。
内廷費とは?
内廷費は、天皇・皇后両陛下や上皇・上皇后両陛下、愛子内親王殿下の日常の費用などに充てるもので、法律によって定額が定められています。
2023年度は3億2400万円です。
なお内廷費として支出したものは、御手元金となるので、宮内庁の経理する公金ではありません。
内廷費の使途は、以前に明らかにされた資料によると、人件費(33%)がトップで、衣類など身の回りのもの(18%)、食費など(13%)、医療その他(12%)、交際費・災害見舞金(10%)などとなっています。
皇族費とは?
皇族費は、秋篠宮、常陸宮、三笠宮、高円宮の各宮家に支払われ、構成人数や独立して生計を立てているかなどによって金額が変わります。
例えば、秋篠宮家は、秋篠宮が2019年に皇位継承順位1位の皇嗣になったことで増額となり、2024年度は1億2250万円となっています。
以下、常陸宮家(2名)4575万円、三笠宮家(4名)5856万円、高円宮家(2名)3690万円となっています。
皇族費の使途は明らかにされておらず、所得税や住民税は課されず、社会保険や国民年金にも加入していません。
宮廷費とは?
宮廷費は、皇室のオフィシャルな活動全般に使われるお金で、儀式や皇族の外国訪問、国賓の接遇、皇室財産の管理など、その支出項目は多岐にわたります。
毎年、予算額は変動し、2024年度は95億5381万円です。
宮廷費は、宮内庁の経理する公金であり、皇室の公的活動に必要な経費として支出されます。
皇室費の総額は?
宮内庁関係の予算は大きく皇室費と宮内庁費に分かれています。
このうち天皇家と宮家に直接関係する予算が皇室費で、2021年度は124億2147万円でした。
一方の宮内庁費は宮内庁の運営のために必要な人件費・事務費で同年度は125億8949万円です。
皇室費は、内廷費、皇族費、宮廷費の3つに分かれています。
皇室の納税義務は?
皇族方には所得税や住民税が課されず、社会保険や国民年金にも加入していません。
また、内廷費や皇族費の使途は明らかにされていません。
一方で、宮廷費は宮内庁の経理する公金であり、皇室の公的活動に必要な経費として支出されます。
まとめ
皇族の生活費は、内廷費、皇族費、宮廷費の3つに分かれており、それぞれ使途や支出額が異なります。
内廷費は天皇・皇后両陛下や上皇・上皇后両陛下、愛子内親王殿下の日常の費用に充てられ、皇族費は各宮家に支払われます。
宮廷費は皇室の公的活動に必要な経費として支出されます。
皇室費の総額は毎年100億円を超えており、国民の関心が高まっています。
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